動画ビジネスにも波及する
動画ビジネスにも波及する
ウェブの世界では、文章よりも写真、写真より動画
といったビジュアルなコンテンツを
用いた方がより情報伝達ができるのが誰にでもわかります。
少し前までは、
写真を小さいデータで送るかといったものもあり、
フラッシュという技術で動きのあるインタラクティブな
ウェブサイト構築が可能になりました。
以前までは、
「重いウェブサイト」は敬遠される傾向がありましたが、
光ファイバー接続の低価格化により、動画もストレスなく
やりとりする状況になりました。
それを象徴するのが、グーグル社の「youtube」です。
このユーチューブは、一般の人でも、動画を簡単にウェブに投稿し、
共有するというものでしたが、皮肉にもテレビ番組やドラマ・アニメの海賊版といった
違法コンテンツの温床として注目を浴びたのです。
特に敏感に反応したのが、テレビ局や著作権団体です。
違法コンテンツの流通で、正規のコンテンツ市場が
荒らされることという危機感の元で、
ユーチューブに対策を求める一方で、テレビ局自らが、
動画投稿サイトやテレビ番組2次流通にトライしています。
こうしたテレビなどで放送されているコンテンツ流通の今後には、
電通や博報堂といった大手広告代理店が関与しています。
つまり、ウェブ動画が流通し、テレビ番組そのものがウェブを通じて
流れていくという既存のテレビ視聴率=CMの注目率に影響を与え、
テレビ広告市場にも大きく影響するのではないでしょうか。
これからますます、この動画サイトが増えていく中で、
既存のテレビ会社と今からのウェブ動画会社動向は、注目するところでしょう。